里穂って……


すごい…


分かりやすいっ…………!



「里穂、好きだよね?」


「そ、そんなわけ、な、な、な、ないじゃんっ!」



焦ってるー!

なんか面白い………!



「あー、日向って結構優しいよねー!好きになっちゃうかもー。」


適当に言ってみた。

里穂は………?


「え、あ、あ、そ、そうだよねぇ!や、優しいよねー……!」



やっぱりそうだ。



「……里穂、さっきの、ウソだからね!」


「よ、良かった~…!」


「なんで良かったのー?」


「だって、日向の事好きだから……」


「へぇ~、好きなんだぁ~♪」


「え、べ、べ、べ、別に好きなんかじゃないしーっ!」


ヤバい、里穂面白すぎる…っ


「ね、そろそろ白状しよーよ。」


「う………」


「話してくれるって思ってたのにな~‥…」


だんだん里穂が真っ赤になっていく。


「も、もう‥…、好きだよ‥…‥…っ!」


「誰のことー??」


ちょっとイジワルに聞いてみる。


「日向に決まってんじゃん!」

 

そう、言った瞬間に



「里穂、顔赤いぞ?保健室行くか?」


日向が教室に入ってきて、里穂に近づく。



ヤバい……ニヤニヤが止まんない~~!!



里穂はさっきよりも、もっと顔を赤くしていた。



「葵、里穂保健室に連れてくから、先生に言っといて!」



里穂は顔を隠しながら、ヨロヨロと日向について行く。



意外とあの2人はいいカップルになりそうだな…!



そう思っていた。