†恋愛駆け引き

至上最悪の男って思ってたのに……

綺麗な肌…
キリッと整った眉毛…
真剣にあたしを見る瞳…
サラサラの髪の毛…



今は…
至上最悪の男ではなくなってた。



『今井……??』
谷中がそう言って顔を覗き込んでくる。
ぐぐっと2人の顔は近くなった。

息がかかるくらいに近い…


またドキッとした。
そして我に返る。


『あっ……あっ何??……じゃっ、じゃなくてそっかぁ……そう思っててくれたんだ。ありがとう』
笑顔でそう言ったつもりだが、上手く笑えなかった。