『だって俺……すげぇ何でも話せる友達って全然いなくてさ……
俺が誰かに話しかけてもみんなはいつも俺に適当なことしか言わなくて…
まともに話してくれる奴がいなかった……

男子からはただのクラスメートしか思われてなくて…

女子からは感じ悪い男子ってことで話もしてくんないし……』
谷中は切なそうな表情を浮かべて語る。


こんなに悲しい顔した谷中……初めてだ…。


そして、図星だった。
正直自分も谷中のことは感じ悪いって思ってたし、それに理想と正反対の奴とも思っていた。