ごはんも食べ終わって、私は帰り支度をし始める。

『一応ルイスに声かけてくるね~』

私はそう言うと、2階にあるルイスの部屋に良きベットに眠っているルイスに声を掛ける。

『ルイス、もう夜だよ。私は先に寮に戻るからね。』

声を掛けてみたがルイスは「う~ん・・・」と寝返りをうってぐっすり眠っている様子。

静かに部屋を出ていこうと思ったんだけど、ドアを閉めようとしたその時

ルイスが私の名前を読んだ気がして振り返ってみる。


「う・・・ん・サ・ラ・・・・・あい・・し・・・・て・・・・」


・・・私は固まって動けなくなる。

ルイスは今、何て言った?

えっ!?

あぁ!!アイス返してかな?きっとそうに決まってる。


ドアを閉めて部屋から出ると、私はへたり込むようにドアにもたれ掛る。


はぁ・・・胸がドキドキしてなんか、良からぬ事を考えてしまいそうだよ。

私はバクバク行っている心臓が落ち着くのを待ってから下に降りると、お母さん達に


『それじゃぁ、もう帰るね。

お父さんプレゼントありがとう。大事に使うからね。』

そう言うと、お母さんは私に

「お母さんも何かプレゼントしたかったなぁ。今度何か用意しておこうっと。

とりあえず今日は、まだ箱を開けて無いこの口紅でもあげようか?バックに入れてあげるね。」


お母さんはササッと私の後ろに回ってバックの中に口紅をしまうと私の肩をポンっと軽くたたいて、何事もあきらめずに最後までやり遂げるのよ。頑張りなさい!!といってくれる。


『じゃぁね、また来るから・・・バイバイ』


私は着た時と同じように呪文を唱えると、次の瞬間には

寮の入り口にたどり着いた。

私は寮長さんにルイスの事を伝えると、足早に自分の部屋に戻って行った。