木こりの娘はプリンセス?

俺はそんなクリフの態度に腹が立て怒鳴ってしまった。

「そんな、知っているのになんで誰にも教えないんだよ!!

クリフ!?どうしてそんなひどい事が出来るんだよ。」

「アイツにサラの事を教えるのは簡単だ・・・

だけど俺はあいつが許せない!あの戦争を終わらせられるのはアイツだけだったのに何にも動こうとしなかったんだ。


サラの両親は父親は現国王のバルド王、母は戦争の終焉の日に公開処刑をされたグレース王女何だよ。」


「えっ・・・」

俺は衝撃的な事実に言葉に詰まってしまった。

あの公開処刑は突如現れたモニターに全国に中継されていて、まだ子供だった俺も見た。

いや強制的に見せようとしていたんだと思う。


「あっ・・・サラも一緒に見てた・・・」


「アイツはあの処刑の後、秘密裏に王女の遺体を隠し隠し部屋に連れて行き蘇生呪文を使ったんだ。

生き返ったグレースはこの世界を拒否したかのように目は虚ろのまま、何を話しても反応が無く記憶も失っている様子だった。

サラに教えるのは簡単だよ。だけど、生きた屍いや人形のような状態になった母親を見たサラはいったいどうなるか・・・

アイツにサラに会う資格なんてあるとは思えない。」

クリフはもうこの話はよそうと言うと、グイッとワインを飲みグラスを空にした。



そんな暗い雰囲気の中、急に風が渦を巻きそのなかから魔王が現れた。


「よう!酒の良い匂いに釣られてきてみれば、しけた面してんなぁ。」