木こりの娘はプリンセス?

「ほら、一緒に乾杯をしようか、乾杯の言葉は何がいいかなぁ?」

そう言いながらグラスルイスに渡すとクリフは何やら意味ありげにほほ笑むと乾杯を言う。

「ルイスの初恋に乾杯」

「なっ?なんで・・・はぁ~!?」

「私はこの森に3百年近く住んでいるんだよ。

だから、サラが生まれた時もこの森に居たんだ。」

「クリフ様は・・・」

「様なんてつけなくてもいいよ、クリフと呼んでくれ。

君の妹もそう呼んでいるんだし、今更そんな風に言われるとなんか気持ち悪い!?」

「ハハッわかりました、それじゃぁクリフと呼ばせて頂きます。

其れよりも、俺の初恋に乾杯って・・・もしかして相手を知っているんですか?」

「お見通しって訳じゃなくて、ルイスの気持ちはダダ漏れなんだよ。

全身からあの子の事を大切に思ってる、愛しい思いがあふれちゃってるからサラ以外の人は気付いてるんじゃないかな?」

「そんなにダダ漏れですか?困ったなぁ。

所でサラはこの森で生まれたんですか?サラの両親は・・・」


「サラの両親は、今も生きているよ。

ただ、母親は記憶がないんだ、あの戦争のせいで・・・

父親は、子供を誰に預けたのかが分からないから、今もサラの事を探し続けているよ。」

クリフはそう言うと、何とも言えない複雑そうに俯いてしまう。