木こりの娘はプリンセス?

次の瞬間私とルイスは、自分の部屋に瞬間移動で戻ってきた。

「サラ、今日のドレス姿はとてもきれいだけど、楽な格好に着替えたほうがいいだろう。」

『えぇ、そうね。
あの、ルイス・・・悪いんだけどファスナーを下ろしてもらってもいい?』

「あぁ、良いよ。後ろを向いて。」

ルイスはファスナーを下ろすと一度自分の部屋に戻って行った。

私はマキシ丈のワンピースに着替えると、ルイスの部屋を訪ねる。


トントン・・・

『ルイス、今日はパーティーに一緒に行ってくれてありがとう。
本当にもう大丈夫なんだけど、今日はこのまま休むことにするわ。』

カチャッ、という音が響くとルイスは部屋から出てきて

「ゆっくり休むんだぞ。」そう言って私の頭をなでる。

『うん、お休みなさい。』

私は自分の部屋に戻り、少し本を読んだりした後に眠りについた。



・・・・・


一方ルイスはスーツを脱ぐとお風呂に向かい湯につかりながら考え事をしていた。


サラは精霊たちと契約をして、足りない魔力を精霊から借りて魔法を使っている事はだいぶ前から知っていたが、サラは滅多に魔法を使う事はない。

使ったとしても小さな子供にも使える初歩的で魔力の消費が少ない魔法しか使っている所を見たことが無い。

何時だったか、馬車に引かれそうになった子供を助けるために馬車に時間停止魔法を使い、その後倒れた事があったんだ。

あの時は普段使わない強い魔法を使って疲れたのかと思っていたけど・・・

もしかして、精霊との契約がただで出来るはずがなかったんだ。

魔法を使うには代償が必要なのか?

だとしたら、いったい何が代償に出来る?

俺の家は中流貴族だったと言っても下の下に近いから、富や名誉と言った代償は支払えない、

魔力の無いサラが払える代償・・・

命!?まさかそんな事ないよな。精霊たちはサラの事を気に入っているはずだ。

そんな代償を払わせてまで、サラに魔法を使わせるはずがない。

考えがまとまらないままルイスはお風呂を上がり、まずは過去の文献を調べることに決め、翌日は朝早くから学園の図書室に向かった。