木こりの娘はプリンセス?

私はアンナたちと待ち合わせ場所にした時計台の所に行くと私たちより少し遅れて二人は登場してきた。

「サラちゃんお待たせ。」

「お待たせ~」

クレアは学級委員長と、アンナはその友達と来たようだ。

ちなみに委員長はエリック、その友達はイアンって言う名前なの。

イアンはエリックとよく遊びに行ってるみたいなんだけど、うちのクラスにエリックを迎えに行くたびに会うアンナに惚れているらしい。

「それじゃぁ中に入ろうか?」
ルイスはそう言うと皆会場の中に入っていく。

会場は集まった生徒たちの熱気で少し暑いくらいだった。

しばらくすると、学年主任が始まりの挨拶をして、校長の挨拶が終わるとすっと片手を挙げる。

それは合図だったようで音楽が流れ始める。


今日のパーティーは食事も用意されているけど立食式なので用意されているテーブルは少ない。


ここの国では18歳から飲酒OKなんだけど、一学園の催しなんで今回はアルコールは無し。

学園のパーティーでアルコールが出るのは卒業パーティーだけなんだ。


周りを見渡すと、すでにダンスをしている人たちもいる。


「どうする?先に食べちゃう?」

『後で食べようと思ったらもう無かったってのは嫌だしね。』

私たちはそう話し合うとお皿に料理を少しずつ取り分けると料理のテーブルから少し離れた壁際で食べながらおしゃべりをする。

まぁ、食事とはいってもガッツリ食べようって人はいないだろうから、出てるのは軽食なんだけど・・・

アンナとイアンは何回も御かわりをしている。


私とクレアは、付き合ってられないといった感じで、1曲踊ることにした。