私はクレアに部屋に行く準備をすると、行ってきま~す。と言って部屋を出る。

クレアの部屋は3階にあるので部屋に着くと、トントンドアをノックする。


「サラちゃん、いらっしゃい。」

『おじゃましま~す。やっぱりクレアの部屋はセンスが良いんだね。』

「そんな事ないわよ。今度サラちゃんのお部屋にも遊びに行かなくっちゃね。」

クレアはそう言うとウィンクをする。

『ルイスと一緒の部屋だから、ちょっと散らかってるよ?

あっ、まだ準備するには早いでしょ。お菓子持ってきたから一緒に食べよう。』

「ありがとう。今お茶用意するね。」

クレアはテキパキとお茶の用意をすると、私の買ってきたお菓子もテーブルに用意してくれる。

クレアたちは一人部屋だから10帖の1kのお部屋に住んでいるんだ。

私の部屋みたいにリビング・ダイニングはついてないの。

だけど、クレアの部屋はもっと広く感じる。

『クレアの部屋って広いんだね?』

「空間魔法で広げてるの。私本が好きでいっぱい持ってるから、本棚を置くと部屋が狭くなっちゃうんだよね。」

『そっかぁ、私の部屋もルイスにお願いして広くしようかな?
薬棚とか結構場所とっちゃって部屋が狭いんだよね。』

「薬棚?」

『そう、私薬剤師の資格を持ってて色々と薬の研究とかしてるんだ。
何個か特許も持ってるから、研究成果が認められて入学できたんだよ。』

「そうだったんだ、けど薬剤師って試験資格に年齢制限が付いてなかった?」

『色々とありまして・・・
医学会と製薬会社の協会のお偉いさん監視のもと試験を受けさせられちゃってさ。』

「色々ね?」


そんな話をしていると、アンナがやっと来た。


「わぁ、お菓子がいっぱいある!!食べていいの?」

「良いわよ。アンナにもお茶持ってくるね。」

アンナは早速お菓子を食べると、これって新発売のやつだよね。食べてみたかったんだ。なんて話している。