木こりの娘はプリンセス?

実は今日の授業は午前授業で午後は明日のパーティーの準備で校内の立ち入りは禁止になる。

先生と事務員さんたちで一気に準備をした後は大人たちだけで前夜祭をしているらしいというのがもっぱらの噂。


午前中だけの授業はあっという間に時間が過ぎていく。

私は授業が学校が終わると、買い物に行くから、と言ってアンナたちをは一緒に帰らず商店街に向かう。



商店街に着くと、私は一応病上がりのルイスの好きなものを作ってあげようと思い色々と買っていく。

今日の晩御飯は、唐揚げ、煮込みハンバーグ、ポテトサラダ、豚汁とデザートにプリンを作る予定。

副菜は休みの日にまとめて作る様にしているから、お皿に盛るだけ。


普通は病み上がりだと意に優しい物なんかを出すもんだけど、魔法できっちり直したから今回はこってりしているものでも大丈夫。


寮に戻ると、ルイスはリビングでくつろいでいた。

「おかえり。」

『ただいま、具合はどう?』

「どこも痛くないし、ぐっすり眠れたおかげでいつもより調子がいいぐらいだよ。

今朝はごめんな?

たださ、目が覚めて部屋から出たら、サラがあいつにいきなりキスしてるし、なんか腹が立ったんだよ。」


『まぁ、反省してるんなら良いけどさ、彼は本物の精霊王様だから、今後は気を付けてね。』


「ほんと悪かった。」


ルイスは知らないんだ。

私が精霊に力を借りた時の代償の事は・・・

この事は両親と私そして契約をしている精霊たちの秘密なんだ。

こんな事知ったら、ルイスは絶対に精霊の力なんて借りるなって言うだろうし、心配はかけたくないんだ。