木こりの娘はプリンセス?

「イヤ~俺もまだまだモテたもんだなぁ。良いぞぉどんどん焼きもちを焼いてくれぇ!!」

先生はそんな風におどけた調子で男子のいる方へ移動していく。

皆も笑ってしまい、その場の雰囲気が落ち着いていく。

先生が離れていくと、アンナとクレアが私の所にそっと近寄ってきて、気にしない気にしないと言ってくれる。

私たちは小さな声で「ほんと、めんどくさい。」と声をそろえて言ってしまう。

その後も連続魔法の練習はを続いて、私も少しだけコツが掴めてきた。

2時間続けての授業はあっという間に終わってしまう、少しづつだけど魔法も上達している気がするし、この学校に入って本当に良かったと思う。

もっともっと上達してルイスに釣り合う大人になりたい。


私の将来の夢は医術魔導師になる事なんだ。


ただ知識があるだけでは普通の医者になってしまう。

医術魔導師になるためには基本的な医学と高度な回復魔法も出来なければいけない。

その為にもっと頑張らなくちゃ。