私たちはそれぞれクレープを注文し、街の噴水広場で食べる事にした。

「やっぱチョコーレートは最高だよねぇ。」とアンナが言うと・・・

私は『そうだね。だけど私の考える最高はカスタード・チョコ、ストベリー、バニラアイス乗せ!!が私の中では最強だね。』と息継ぎなしで一気に言う。

「サラさん、呪文でも唱え始めたのかと一瞬思っちゃいました。」

「ほんとだよ、長すぎだよ!だけど今のはおいしそうだね。」

『おいしいよ!!最高だったよ。』

クレアは、ところで二人は何か部活に入る予定?と聞いてきた。

『私は、科学部に入ろうかなぁって思てる。ここにはかなりの数の機材がそろってるって聞いた事があるしね。』

アンナは「特には無いなぁ、でも声楽部に入りたいかなぁ。歌大好きだし。」

「そっかぁ。二人とも一応予定はあるんだね。私は帰宅部の予定だよ。」

この学校は、部活は盛んだけど強制ではないから、学園の生徒の1/3以上は部活には所属してないのかも。

『しかし、アンナが声楽部とは意外だねぇ。運動系かと思った』

「アンナの歌声はすっごくきれいなんだよ。地元の学校ではディーヴァなんて言われてたんだよ。ねぇ、アンナ少しだけアンナの歌聞かせてあげてよ。」

アンナはえぇ~ヤダよ!?なんて言ったけど近くのストリートミュージシャンに声を掛けると有名なオペラの曲が街に流れる。

・・・

その曲に合わせて、アンナが歌うと近くに居た人たちは足を止めアンナの歌声に聞き惚れる。

歌い終わるとその場に居た人たちから拍手が送られる。

『すごぉい!!すごいよ。アンナすごい!!私歌を聞いて、涙が勝手に溢れてくるなんて初めてだよ。』

「すごいでしょ。アンナはやっぱり」「『ディーヴァ!!』」

「ちょっと二人とも、人前で恥ずかしいこと言ってないで、もう寮にもろうよ。」

そう言ってアンナは先に歩いて行ってしまった。