――うん?


龍の頭部に見立てた乗車席が、さらに天を目指して上昇していくではないか!?

レールの上を走っていないことぐらい、僕にだって分かった。



「どうなってるんだよ!!」



竜宮仙人はかすかに微笑むと、杖で龍の頭をコツンと叩いた。

すると、ドラゴンロケットはものすごい勢いで加速するや、天空を縦横無尽に駆けめぐり始めた。


僕らはいつしか、うろこの浮き出た龍の頭にしがみついていた。


地上何百メートルかわからない。


落ちたら死んじゃうぞ!