テレビで見た竜宮ランドとは、どれもこれもスケールが違った。


シャトルカーだって一味違う。

本物の大きな亀が僕らを乗せて園内を案内してくれた。

――それも空を飛びながら。



「坊や、次はどこへ行く?」



竜宮仙人が訊いてきた。



「う~ん」



僕は考え込んだ。


日もとっぷりと暮れかけていた。

いつまでも遊んでいるわけにはいかない。



「僕……もう帰るよ」



「どこに帰るんじゃ」



「さっきまでいた海岸に決まってるだろ」