少し遠くに足音が聞こえる



誰か来ちゃったかな?



んじゃ、落ち着いてそうだし帰るか。






「...あれ?なんでこんなとこに?」




彼は言う。....いやいや!?なんでいるの?


てか、むりして笑ってるし...。




「いやぁ...別に?


てゆーか...無理に笑っちゃダメだよ?

泣けばいいんだから!



んじゃ、ね」





パシッ



腕を掴まれる



え、あ、なんで?


「あの...さ...少しだけ。


隣にいて。」






思い掛けない申し出でも断ることはしない



「ん。



見ないであげるから




泣けば?」



あたしがそういうと彼は


声を押し殺して泣いた。