文化祭がおわると

時計は狂ったようにはやくすすみ、

時間は早く進む一方。


2学期の終盤にさしかかっていた。


このままおわっちゃうのかな…


そう考えていたら、隣の席の、美優が

「 恋してるんでしょ 。 」


わたしにむかって問い掛けた。



「 えっ ? 」



びっくりした顔で美優をみつめると

美優は優しく微笑んだ。


「 さっきからずーっと、にやにやしてる、 その顔。 」

別に隠しているわけでもなかったし、


というか、むしろ、自分でも

先生に恋をしているという感情はなかった。

だから、美優に問いかけられて

少し戸惑ってしまった。

「 いやぁ … わからないけど …」

曖昧に返事をして

その場から立ち去った。