…
そこに入ると、ツンと鼻にくる
アルコールの匂い…
「うっ…」
思わず顎にしていたマスクを
口に戻す
中にはいったら、
実験をしている生徒…
どうやら、体験実験をしている様子だった。
「わぁー!」
わたしの部活ほどの人数の客は
いなかったけど、
こじんまりしていて、一体感がある感じで私は好きだった
体験実験を邪魔しないように
ゆっくりと化学室を歩いて
至る所に貼ってある、実験結果と考察を記した模造紙を
見ながら歩いた
化学は元々好きじゃないし、
興味さえなかった
しかし、模造紙にかいてあることに関してはすごく興味深かった
「ん〜 ふ すごお〜」
独り言を言ったその時だった