「あっ、紗弥加?」 「ごめん麻衣―っ 今友達と遊んでて電話無理だからっ 今日の夜また電話してくれるっ?」 ごめんね、そう言い残されて電話が切れた 虚しい機械音が私の空いた心の隙間に響いた 私の足は立ち止まるどころか 周りも見ず、 気づくと車道に飛び出していた