彼氏殺人計画

無造作に置かれたペンでさえ懐かしくて目を細めた。


お姉ちゃんが死んじゃったのは中2で、私はそのとき小学生だった。


私はシャーペンやこのカラフルなペンを早く使ってみたくて、でも、私はまだ小学生で買ってもらえなくて、お姉ちゃんのノートをまっピンクに塗りたくったことがある。


この時ばかりはお姉ちゃんにも怒られたなー。



懐かしい…



私はふと、机の横の引き出しに手をかけた。

私が触れたのは一番上じゃなく、二番目。


お姉ちゃんは都合の悪いものはいつもここに隠していた。

それは私とお姉ちゃんだけの秘密だった。


と、言うのもこれはただの引き出しではない。


奥に板がもう一枚後付けされているのだ。

このことはお母さんでさえも多分知らない。