私たちの式はチャペルで神父さんのカタコトな日本語を聞きながら、私たちはみんなの前で愛を誓った。それでは、誓いのキスを、と神父さんの合図で彼が私のベールを上にあげて、軽くキスをした。人前でキスをするなんて恥ずかしすぎて、最初はこの儀式を拒んだが、やはりこの雰囲気だと恥ずかしいながらも出来るもんだなぁと考えていた。

私よりも恥ずかしそうにしていたのは彼のほうで、キスし終わると彼の友人たちがニヤニヤしながら彼に口パクではやし立てているのが見えた。


式が終わり、次は披露宴。さっき着変えたばかりなのに今度は披露宴用のドレスへと着替えた。

披露宴も大きなシャンデリアがあるホールで行なわれ、お酒を飲んだり友人からの手紙や余興をしてもらったり、あっという間に時間は過ぎてしまった。

結婚式をした友人がもう一度結婚式を挙げたいと言っていたが、結婚式を挙げ終わってすぐ、自分も同じような事を思っていた。それくらい慌ただしくもあっという間に楽しく幸せな時間が終わってしまった。






「懐かしい....。」






今から四年前、24歳の時の私たちの結婚式の写真を見ながら、私はその日の事を鮮明に思い出しながら微笑んでいた。