餃子は冷凍にまわし、エビチリは明日のお弁当のおかずにしようと冷蔵庫に入れた。私はビールとつまみの柿ピーと少しの苛立ちでお腹がいっぱいになってしまった。


「お疲れ様。最近、残業多いね。」

「んー、今月会社全体が伸び悩んでるから一件でも多く契約が欲しいだとさ。ま、来月になればまた早く帰ってこれるよ。」

「そっか。仕事大変だね・・・。」

「残業出来るうちは働いて、稼がなきゃな。うちも厳しくなってきて、残業代付かなくなる日も遠くないと思うからさ。」

私が起きてる間は、2人でお酒を飲みながら会話をする。その日の出来事などのたわいもない話し。

そのうち私が眠くなって先に眠り、その30分後くらいに和樹もベッドに入る。


毎日の流れ。


また明日になって、同じ事の繰り返し。


私はベッドに先に入りながらも、実は眠っていない。彼が寝てからいつも眠る。
彼のイビキを聞きながら、私は心の中で彼に話しかける。




(ねぇ、いつになったら私を抱いてくれるの?)



そう問いかけながら、諦めたように眠る。