引き籠もりオタクと王子様



立場をわきまえて、私は目立たないように極力努力を心掛ける。


『地味なイモコは王子様と関わる機会や接点なんてあるわけないし』


心の中でそんなことを思いながら黒板を消してる。


『先生書きすぎでしょ、クリーナーしに行かないと』


そう思って振り向いた瞬間




バフッ




「…?」


「……ごめっ、すいませんすいません、大変申し訳ございませんでした」


琉くんの骨盤に長方形の白い粉が…。


謝りながら必死でポンポンした。
綺麗になってから改めて思う





『クラスの王子様に触れてしまった!』