リズを除いた1班、私とルーサーとマルコムは休む事なく戦っていた。
2人の様子を見ると、かなり体力を消耗しているようだ。
「ハアハア……数が多すぎる…」
ルーサーもさすがに参っている。
それでも、皆、武器をしっかりと握っていた。
「う"あああ!!!助けてくれええ!!!!」
すると、広場に響く男の叫び声。
1人の兵士が私達のいる方に走ってきた。
武器も何も持たず、ただ、必死に逃げてきた…
しかし、その後ろには影が。
彼の肩には、すでに奴の手がしがみついている。
「嫌だ!!死にたくねえよ!!!!…あ"ああああ!!!」
兵士のくせに、情けなく叫ぶ男。
「ベシー様、見てはなりません!!」
呆然と立ち尽くし、その光景を見ていた私の目を、ルーサーの手が覆った。
この感じ……覚えてる。
彼の指の間からは、男が奴の食事となるのが見えた。
あの日がフラッシュバックする……。