どんどん影が消えていく中で、私達はリズがいない事に気が付いた。




「リズ!?…どこだ!!」




見渡すと、彼女は広場から直線の大通りを走っていた。





マルコムが叫ぶ。



「リズ!!今は国の為に戦うんだ!!兵士の心得を、また忘れたのか!?」





しかし彼女は振り返らなかった。






その瞬間、奴らがマルコムを狙って走り出した。







「…っ!?マルコム!!」













危機一髪。



なんとか彼の周りの影は殺した。





「ありがとうございます、隊長!助かりました…。リズは後からお説教ですね」




全く…といったように、マルコムは苦笑いをした。