私は銃を取り出し、見かけるたびに弾を放った。


それでも数は減らない。



海からどんどん陸に上がって来るのだ。




「ベシー様!お怪我は!?」



「そんな事気にしている場合か!」



ルーサーは相変わらず私の心配をした。



彼は刀を手に戦っている。



彼の剣術は本当に美しいものだった。





《ジジッ…こちら指揮官。先程、死者は1万人を超えました。ただいま、影は港から8kmまで迫っております。》




選抜兵だけにこの無線は流れている。





「了解」



私の返事は生死を確認するためのもの。



銃を手に、私は全員の無事を祈った。