無線が切れると、私達は馬から降りた。
「隊長…」
リズが私の目を見つめる。
「ああ。いよいよだ。これから戦争が始まる…」
皆、真剣な面持ちだ。
「ぶっ殺してやる…」
ディランの目はすでに怒りに満ちていた。
私がこの選抜兵を引っ張っていかなくては…。
「クレイグ。お前は、ディラン、ケイティ、ハンナを連れて、残った港町の住民を救助しろ」
「はい」
「…なんだよっ!それは警察隊の仕事だろ!?」
クレイグは聞いてくれたが、ディランは反抗した。
「隊長に口答えするな。それに、警察隊は港町の人々を救出できない。あいつらは影を怖がっているんだ」
落ち着いたトーンでクレイグは言った。
ディランは何も言い返せなかった。
「そうだ。ディラン、よろしく頼む。…残りの者は、私と一緒に奴らを攻撃しよう」
一気に皆の目が険しくなった。

