「ベシー様!」
解散がかかると、すぐにルーサーとクレイグがやって来た。
「2人とも、何をしている?これから北区へ行くのだ。早く支度をしろ」
いつもと変わらない様子の2人。
「…わかりました。すぐに戻ります」
ただ、ルーサーの表情は、いつもより少し暗かった。
最近、彼の行動が妙に気になってしまう。
いかんいかん!今はそんな事を考える暇などないのだ。
しばらくして、選抜兵は本部の入り口に集まった。
「全員いるか?それでは今から北区へと移動する。奴らはもう、すぐそこまで来ているようだ」
私達はそれぞれの馬に乗り、走り出した。

