カンカンカンカンッ!! 国中に響き渡る鐘の音。 ああ…。あの時の事を思い出す。 「こんなに早く、奴らが現れるとはな」 ブラム兵長が私の隣で呟いた。 それは、決して恐怖を感じさせない、力強い言葉だった。 「…いよいよ、なのですね」 それに対して私は、高鳴る鼓動を抑えきれなかった。 「早速、皆を集めよう。急がねば、奴らはすぐにやって来る」 そう言うと、ブラム兵長は本部に全ての兵士を集めた。