きみのふいうち


「暁くんも飲む?コーヒー」

給湯室の入り口のところに立っている暁くんに尋ねると、「サンキュ」という言葉が頷きと共に返ってきたから、給湯室の戸棚から暁くんのマグカップを取り出して、わたしのそれと並べて置く。

もう16時を回っているけど、暁くんは今日ずっと外回りだったみたいだから、ようやく息をつけるのだろう。

蒸し暑かった先週とは打って変わって、一気に秋らしい気候になった今週。

今日もあまり気温が上がらなかったみたいだし、外は北風が冷たかったに違いない。

わたしは今日一日デスクワークで座り通しなりの疲れは感じているけれど、きっと暁くんはわたしよりずっと疲れてるはず。

そう思ったわたしは、暁くんに

「出来たら持って行くから、戻ってて」

と言った。