きみのふいうち



課長から転送されてきた人事部の研修担当者からのメールには、当日のスケジュールと内容が簡単に書かれていた。

ざっと目を通して、課長が言っていたとおり難しい内容ではなかったから、ホッと胸をなで下ろす。

初めに新入社員全体の前で自分の仕事の内容や今までの経験について数分話して、そのあとグループに分かれて質問タイム、という流れだった。

添付ファイルについていたグループ表を見ると、新入社員10人弱に、3年目社員1人、の割合。

やっぱり、わたしのときと同じ感じかな。


わたしが研修を受けた時にグループについてくれた先輩は、とても気さくな女の先輩だった。

普段思っていてもなかなか聞くタイミングを掴めないでいた、ほんの些細な質問にも、真剣に答えてくれて。

いろいろな話題が上がったけれど、わたしがいちばん覚えているのはタイムマネジメントの話。

仕事に優先順位をつけて取組む、なんて当たり前のことだけど、あのころはまだその当たり前のやり方がわからなくて、あっちに手をつけ、こっちに手をつけ、中途半端な仕事をしてしまって失敗してしまうこともあったから、先輩の話はとてもためになったんだよね。

今のわたしの仕事のやり方は、間違いなくあのとき聞いたことがベースになっていると思う。