約束を忘れた眠り姫

そこは学校で一番立派な桜の木だった。

「きれいだね!」 「うん。」 

「出欠とります!田中リオさん。はーい!えっと、あれ?」

翔の苗字なんだっけ? 思い出せない。簡単なのに・・・。

「そろそろ思い出してよ。」 「苗字なんだっけ」

「苗字はいいよ」 「えっ?」 驚いてしまった。私がほかに思い出すこと・・・。

「約束わすれてるでしょ。」 「あっ。」そうだ!と思った。

「約束言うね」