と、ポケットが振動。
電話の相手を確認して、通話開始。
「起きましたかぁ? 寝坊助さん」
[いいでしょー、ギリギリ間に合ったんだし!]
相手は母さん。
朝にはめっぽう弱くて、今日もいくら起こしても枕を離さなかったので置いてきたのです。
[ただねぇ、着物の色に悩んでて]
「何で遅刻してんのに着物にする!」
[いいでしょー、機会なんて限られてるし。あ、門の前で待ってるから]
「はいはい」
通話を切って、カバンを持って出ようとして、前の奴のことを思い出す。
まだ寝てる。
...どーしよっかな。
「...あのー? もう終わったけど? もしもーし」
肩を数回叩くと、もぞもぞと起き出した。
金髪の頭をゆっくり上げたそいつは、私の顔を見るなり険しい表情に。
「誰だよあんた」
電話の相手を確認して、通話開始。
「起きましたかぁ? 寝坊助さん」
[いいでしょー、ギリギリ間に合ったんだし!]
相手は母さん。
朝にはめっぽう弱くて、今日もいくら起こしても枕を離さなかったので置いてきたのです。
[ただねぇ、着物の色に悩んでて]
「何で遅刻してんのに着物にする!」
[いいでしょー、機会なんて限られてるし。あ、門の前で待ってるから]
「はいはい」
通話を切って、カバンを持って出ようとして、前の奴のことを思い出す。
まだ寝てる。
...どーしよっかな。
「...あのー? もう終わったけど? もしもーし」
肩を数回叩くと、もぞもぞと起き出した。
金髪の頭をゆっくり上げたそいつは、私の顔を見るなり険しい表情に。
「誰だよあんた」
