「ふぁーあ。暇ー」
ベッドでずっと寝るのって飽きるなー。
短期入院だから、いっつも個室なんだよな。
誰とも話せねえし。
つか、検査つっても機械通すわけじゃねえのに、入院だってもう必要ねえよ。
「とか言って、眼帯外せないっていうね...」
今日何回目かも分からない溜息が出た。
つまんないし、淋しい。
誰かに言いたいけど、クラスにはバレたくない。
元気になって、周りと普通に笑い合いたい。
コンコン
誰だろ、ばあちゃん?
でも夕方来るっつってたしな。
「どうぞ」
疑問に思いながらも返事をした。
「よ、眼帯野郎」
すっっごく悪い笑顔をした鈴が、そこには居ました。
「ーーっ!?」
驚きすぎて声が出ねえ。
ちょっ、落ち着け俺!!
目の前に居るのは鈴だから...あ、ヤバイ殺される。
黙ってたから尚痛めつけられるぅう!!!
「お前...自分から友達になろうっつってこの展開かい」
「えっ、あ、あのっ、ですね!」
笑顔。鈴の奴すっげー笑顔!
普段の俺ならきっととても喜んだ!
今は何だろう、危機感しかないな!
「友達って言うのはね、こーいうのを言うんだボケェエエっ!」
バサッ
「うぉおおっ殺さないで......って何これ?」
目の前に置かれたのは、拳ではなくて紙袋。
「...えっと、見ても...?」
「どうぞ」
鈴は側にあった椅子に座りながら促した。
開けてみて驚いた。
「こ、これどうした!?」
中に入っていたのは、大量の鶴の折り紙。
「ごめん、一日で作ったから千羽鶴じゃないけど、百羽鶴ということで」
「一日で!?」
「それは私とあかりと俊のね。そんでこれが、クラスで書いた色紙」
鈴は別の紙袋から、沢山文字が入ってる色紙をくれた。
「あのね、隠すの無理だよ。あんっなに元気で頑丈な良太が全然学校に来ないんだから。皆だってそこまで疎くないからね?」
俺は色紙を視界の悪い目で見た。
「うっわ、きったねー字...」
皆、がんばれー! とか、早く戻って来いよ、とか書いてくれてる。
「吉田も書いてくれた。裏に」
「裏? ...っで、でけぇ」
裏には墨で一言、生きろ!!と。
そんなに瀕死ではない。
ベッドでずっと寝るのって飽きるなー。
短期入院だから、いっつも個室なんだよな。
誰とも話せねえし。
つか、検査つっても機械通すわけじゃねえのに、入院だってもう必要ねえよ。
「とか言って、眼帯外せないっていうね...」
今日何回目かも分からない溜息が出た。
つまんないし、淋しい。
誰かに言いたいけど、クラスにはバレたくない。
元気になって、周りと普通に笑い合いたい。
コンコン
誰だろ、ばあちゃん?
でも夕方来るっつってたしな。
「どうぞ」
疑問に思いながらも返事をした。
「よ、眼帯野郎」
すっっごく悪い笑顔をした鈴が、そこには居ました。
「ーーっ!?」
驚きすぎて声が出ねえ。
ちょっ、落ち着け俺!!
目の前に居るのは鈴だから...あ、ヤバイ殺される。
黙ってたから尚痛めつけられるぅう!!!
「お前...自分から友達になろうっつってこの展開かい」
「えっ、あ、あのっ、ですね!」
笑顔。鈴の奴すっげー笑顔!
普段の俺ならきっととても喜んだ!
今は何だろう、危機感しかないな!
「友達って言うのはね、こーいうのを言うんだボケェエエっ!」
バサッ
「うぉおおっ殺さないで......って何これ?」
目の前に置かれたのは、拳ではなくて紙袋。
「...えっと、見ても...?」
「どうぞ」
鈴は側にあった椅子に座りながら促した。
開けてみて驚いた。
「こ、これどうした!?」
中に入っていたのは、大量の鶴の折り紙。
「ごめん、一日で作ったから千羽鶴じゃないけど、百羽鶴ということで」
「一日で!?」
「それは私とあかりと俊のね。そんでこれが、クラスで書いた色紙」
鈴は別の紙袋から、沢山文字が入ってる色紙をくれた。
「あのね、隠すの無理だよ。あんっなに元気で頑丈な良太が全然学校に来ないんだから。皆だってそこまで疎くないからね?」
俺は色紙を視界の悪い目で見た。
「うっわ、きったねー字...」
皆、がんばれー! とか、早く戻って来いよ、とか書いてくれてる。
「吉田も書いてくれた。裏に」
「裏? ...っで、でけぇ」
裏には墨で一言、生きろ!!と。
そんなに瀕死ではない。
