雲ゐかさ

ザク、ザク

来てる。
来てますって鈴さん〜!!

俺、突っ立ってるだけでいいの!?


「...見つけた」

ひいぃい!?
み、見つけたっ!?
誰、俺!?

な、なな何か笑ってるーー!!


一歩、一歩と近づく女子。



「高原ァアァア!!」



ドケシッ

「ぐふっ」

上から降ってきたのは鈴。
高原を捕まえると壁際に押し付けた。


穏便ではないよね!!


「お前が高原だな!?」

「は、はいっ」

うわわ、涙目になってんよ...。
鈴、お前やっぱり不良...。


「なーんだ。あんまりストーカーっぽくないじゃん」

つまんなそうに胸ぐら掴んでた手を離す。
ヘナヘナと座り込む高原。

「さて、と。生徒会役員ともあろう奴が何ストーカーなんかしてんの?」

関節バキバキ鳴らしてる鈴は、もうまさに不良です。