雲ゐかさ

後ろを確認すると、それっぽいのが見えて、流石に身体中がゾクゾクした。


マジでストーカーだ。


「なっ? きてるだろ?」

「喜ぶところじゃないから!」

...よし。


「あのガキ黙らせる」

「へ? す、鈴?」

「チャリその辺に止めて。どっか細い道入る」


良太を連れて、その辺の路地を探す。
都会の構造は知らないけど、どっかあるでしょ。


あった!

「おい、こんなとこ入って何しようってんだ?」

「様はウチの生徒でしょ。とっ捕まえればいいんじゃん」

「そんなん学校で言えば...」

「現行犯逮捕が一番! あんた囮ね」

「はい!?」