雲ゐかさ

「悪いな、急に会議にしてしまって」

生徒会室には、私を含めて12人。
総務まで呼ぶなんて、余程の何かがあったのかな?

担当の吉野山先生に、みんなの視線が集まる。


「何かあったんですか?」

生徒会長の田中先輩が促す。

「実は今日、盗難があった」

「盗難、ですか?」

ざわつく会議室。

「三年生の三クラスだ。被害額は約6万円。20人の生徒が被害にあった。監視カメラを見たがそれらしき人は居なかった。一時間目の体育の時間を狙われたようだが、今のところは生徒の仕業、というのが可能性としては大だ」


ほら来た。
お得意の決めつけ。
私、この先生は苦手なんだよなぁ。
うーん。


「全校生徒にはいつ言うのですか?」

「月曜日の放課後に、臨時集会を開く予定だ。生徒会には先に耳に入れておいて欲しくてな」


そんな感じで会議...というか連絡終了。