あの子の涙。


【遥輝side】
今日は部活見学にまた行った。明日から練習に参加するから部活の雰囲気を見ておこうと思って。

先輩達は楽しそうに野球をしていた。まるで無邪気な子供みたいに。
部活を見ていた俺に先輩が気づいてくれた。
「おい、そんなところで見てないでグラウンドの中で見ろよ。」
そう言ってもらえたのが嬉しくて。遥輝はグラウンドに入らせてもらった。
いろんな先輩達が遥輝に話しかけてきた。
先輩達みんなおもしろいなぁ。
俺もこの人達と一緒に野球するんだなぁ。
「あっ、そういえばマネージャー希望の子いるんでしょ??」
「えっ、そうなんですか??」
「美帆ー。希望の子いるよな??」
「うん!!入ってくれるって!!
確かA組の子だったはずだよー。」
えっ、A組??同じクラス??誰だ??
野球好きそうなやつなんていたっけ??
「マネージャー入ってくれるとか珍しいな。」
「野球部に入るんなてなー。」
「いやー、嬉しいねー。」
そのマネージャー希望の子ってどんな子だろう??
「明日から参加してくれるってー。」
美帆さんという人が言った。
明日から来るんだ。俺と同じじゃん。
まぁ、とりあえず明日来て見てみよう。