目に映る全てのものが

あなたとの想い出で

聞こえる全ての音が

あなたの声と会話で

この場所にただよう香りが

あなたがいることを記す


そこにそっと風が吹き

なにもかも取り去ってゆく

けれど 想い出や 声や 香りは

取り去らずに残してゆく


なんて優しい風なんだろう

なんて残酷な風なんだろう


いっそ全てを取り去ってくれたら

あなたのことも忘れられるでしょうに