あなたはあたしの前に

何もなかったように現れた

単なる偶然だけど

とても嬉しくて


もっといっぱいお話したい

もっといっぱい笑っていたい


そんなあたしの気持ちには気付かず

あなたはあたしの元から遠ざかってゆく

うしろを振り返ることなく

まるで明日に向かうように


そんなあなたのせなかは

いつもよりとても凛々しくて

でもとても淋しいせなかでした