「生徒玄関が開いた!!命令を実行しようっ!!」
伊勢先輩が叫んだ。

「はいっ!」
みんなで声をそろえて言った。叫ばなくても聞こえる距離にいるのに…すごい大きな声だったな…
夜中も希美と会えるからワクワクしてたのかな?あ…私も命令を実行しないと。

私の学校は、校舎と離れて体育館と旧校舎があり、繋がっている。夢介と侑生は体育館に向かってニヤニヤして歩いていった。夜でもバスケができるからかな?

うわぁ……男がニヤニヤしているとなんか気持ちが悪い…夜の学校と同じくらいだ…

「はぁ…家庭科室遠いな……」

家庭科室は、西棟3階の北側の奥にある。その「少女」に追い詰められたら終わりだ…

「1人怖いよ……誰か来て…」

怖いと思ってるから怖いんだ。そう思っていると、家庭科室に着いた。

「えっと…料理って、何作ればいいのかなぁ… ?そうだ!里奈の得意料理の目玉焼き作ろうかなぁ~♪」

ジュー。ジュー。

夜の学校で目玉焼き作ると変な感じだなぁ。塩、コショウ~と…

「出来た!美味しそう~♪さすが里奈~♪」

黙っていると、何か起こりそうだからずっと喋ってたけど…ずっとひとり言で気持ち悪いな…まぁ怖いからしかたない…

「あぁ!メールの下に作るもの書いてあったぁ!カレーだって…うわぁ作り直しか…」

めんどくさいなぁ…まぁ仕方ない。早く命令をやらないと…「少女」が来ちゃう。

ふぅ~後は待つだけだ…こんなに時間立つのに「少女」が来ない。不思議だ…そう思っていると、遠くの方から悲鳴が聞こえた。

「ぎゃぁぁぁぁぁ~~」

ほぼ校舎全体に聞こえるその叫び声。この声からして、夢介かな?夢介は叫ぶと、面白い声だから……ところで、なにが起こったのかなぁ…気になる。

「おぉ!カレーが出来たぁ~」

美味しそうだ。カレー作ったの久しぶりだ。昔、彼氏に作って以来だ…

「ごちそうさま~」

はぁ~美味しかった♪何やればいいんだろう。このあと…