「…あの人、まだ家にいんの?」


どこか攻撃的な響きに

眉をひそめる。



「まあ。そりゃいるけど…」


お姉ちゃんは

眉間にしわを寄せ

怪訝そうに口を開く。


「…なに?その言い方」

「別に…」



ぴりぴりとした空気が

私達を支配する。



「…まああの人のことは

どうでもいいんだけど。

とりあえず明日はちゃんと

ごはん持ってきて」


土曜日、私が珍しくキレたのを

目の当たりにしても

反省のはの字もない。

私はため息で返事をした。

さっきからため息ばっかりだ。