お姉ちゃんは

ふーん、と目を細めながら

あんぱんの袋を開けた。


ありがとう、は?


喉まで出かけた言葉を

ぐっと飲み込む。



とりあえず

ママのことは誤魔化せた。

私はため息をつく。