絆創膏を自分で貼りながら

彼は白い息を吐く。

「高校の頃はさ、

ボクシングやってたんだ」


私は黙っていた。


「強くなりたくてなぁ…」


「…」


彼は、肉まんを

レジ袋から取り出した。