「味噌いっちょ!」

店主が満面の笑みで

私の前にどんぶりを置く。

しわだらけのその顔につられて

私はにこりと微笑んだ。



どんぶりに

かじかんだ手を添える。

手のひらにじわりと伝わる

温かさに顔をほころばせ、

私は割り箸を割った。