意味もなく

町中を歩いた。



図書館の前を三回通り、

喫茶店の前を六回、

公園に至っては十三回

足を運んだ。



板ガムは三枚消費した。



グルメ橋には

一回も行っていない。

当たり前だ。




現在、午後五時。

いい加減、足も疲れてきた。


「…」


冬の午後五時は

暗く、寒かった。

吐く息が白い。



結局イライラは消えなかったが

それが消えるまで歩いていたら

恐らく私は

おばあちゃんになるまで

歩き続けることになるだろう。