ママ、壊れちゃったんだよ?
お姉ちゃんのせいで。
口をついて出そうになったが
なんとか思いとどまる。
「家族みんなで、
とか思っちゃってるの?
あいつは父親じゃないし
家族じゃない。
ただの他人でしょ。
他人と一緒に暮らすなんて
気持ち悪いじゃん」
…
モウイイヤ。
「は?」
私は、
自分の顔を
無理矢理笑わせた。
ゴメンネ、ナンカ。
恩着セガマシイヨネ、
ゴメン。
お姉ちゃんの眉が、
ふっと緩んだ。
「ま、わかりゃいいんだよ。
さっきのメロンパンちょうだい」
ぶちんっ。
確かに音がした。
お姉ちゃんのせいで。
口をついて出そうになったが
なんとか思いとどまる。
「家族みんなで、
とか思っちゃってるの?
あいつは父親じゃないし
家族じゃない。
ただの他人でしょ。
他人と一緒に暮らすなんて
気持ち悪いじゃん」
…
モウイイヤ。
「は?」
私は、
自分の顔を
無理矢理笑わせた。
ゴメンネ、ナンカ。
恩着セガマシイヨネ、
ゴメン。
お姉ちゃんの眉が、
ふっと緩んだ。
「ま、わかりゃいいんだよ。
さっきのメロンパンちょうだい」
ぶちんっ。
確かに音がした。

