ショコラちゃんが

私の腕の中から

私を不思議そうに見上げる。


「…ねえ、

お姉ちゃんのとこ、

行かないとダメかな」



ショコラちゃんに言っても

なんの解決にもならないことは

知っていた。


案の定、

ショコラちゃんは

私を見上げたまま

何もしなかった。



「…いっか。

一日ぐらい」