夜7時…。

孝(はぁ~…。プールの後片付けを任されるなんてついてないなぁ~…。)

美樹「大変ですねー…。プールの仕事って…。」

孝「みっ美樹ちゃんっ!?もうプールは閉まってるよっ?」

美樹「知ってますよ?でも…。」

孝「でも…?」

美樹「どうしてもお父さんとお母さんのかたきをうとうと思って…。」

孝「君の両親に何をしたって言うんだっ!?」

美樹「凄く酷いことをしたのに…覚えてないんだ…。」

孝「昔…??何の事だい??」

美樹「10年ちょっと位ね?」

孝「何だ…?何をしたって言うんだっ!?」

美樹「殺したのよっ!!あなたたちが私の両親を自殺にみせかけてねっ!!」

孝「殺…した…?俺が…?」

孝(そうだっ!!思い出したっ!!)

美樹「やっと思い出せた?」

孝「悪かったよっ!!殺すつもりはなかったんだっ!!」

美樹「今頃思い出してもムダよ…。殺すつもりはなかったなんて…口ではいくらでも言えるわっ!!」

孝「すまなかったっ!!反省してるっ!」

美樹「もういいわ…。あなたはみにくい…。言い訳はあの世でするのねっ!!」

美樹は孝彦を力いっぱい押し、プールへ落とした。孝彦はプールの中で焦りながら叫んだ。

孝「助けてくれっ!!」

美樹「誰も助けになんて来ないわ…。知ってた??そのプール実はすんごく深いんだ。」

いずれ静けさが戻った。

プールの上には孝彦の体が浮いている。

美樹「これで掃除中の不慮の事故ね…。さよなら。」

美樹はピシャッと足音を残しさっていった…。