夜11時…。

聡(結局みつかんねぇし飲んで来ちまったなー…。まぁこんな夜に飲酒運転したってばれねぇだろっ!)

ブルルン!

聡は車にエンジンをかけアクセルを踏んだ。

美樹「馬鹿な奴…。」

聡「誰だっ!?」

美樹「私よ…。」

聡「美樹ちゃんっ!!どうして俺の車に乗ってるんだ。」

美樹「お父さんとお母さんね…。」

聡「亡くなったんだろ?」

美樹「殺されたんだよ?」

聡「自殺って聞いたけど…?」

美樹「あなたたちにね…。」

聡「っ!?」

美樹「あなたが憎いの…。」

聡「しっ知らなかったんだよっ!!君の両親だなんて!」

美樹「そんなの関係無いわ…。」

聡「悪いのは全部公平だよっ!!俺は悪く無いんだよ!」

美樹「前…。」

美樹はそう言って軽く車から降りた。

聡「っ!?」

聡は美樹が降りた事にもびっくりしたが、目の前の光景にもびっくりした。

聡「かっ壁っ!?」

急いでブレーキをかけようとするが…

聡「くそっ!!ブレーキがきかねぇー!!」

 ドシャーン!!

派手な音が響いた。

美樹は多少の怪我を負いながらも服についた汚れをはたき、聡の方を見て笑いかけた。

美樹「これで事故だね?飲酒運転するからだよ?」

と一言残しその場をさっていった…。