自分の腹へ…。

公平はびっくりして目を見開いた。その時公平の口についていたガムテープが剥がれた。

公「美樹っ!?どうして自分をっ!?」

美樹「私が…はじめて…おじさんを…見たのは…お父さん…とお母さんを…殺してる…時だった…。その時…お母さんに…言われ…たんだ…。公平を…守ってあげてって…。だから…私は…お母さんの最後の…願いを…叶える…ために…ここまで…来たの…。すべて…終わったでしょ…?さよ…なら…おじ…さ…。」

そこまで言って美樹の頭はガクンと落ちた…。

公「嘘…だろ…?返事してくれよ美樹っ!!」

公平の体を縛っていた縄は、すべてほどけた。

公「これも緩めに縛ってたのかよ…?」

公平は美樹が握っていた包丁を持ち、それを自分の首へ刺した。

公(ごめんっ姉さん…。)

部屋が一瞬静かになり、ムクッと誰かが起き上がった。

それは…美樹だった。

美樹「馬鹿な男達…。こんなの血のりに決まってるでしょ?

美樹は笑いかけながら

美樹「これで本当の自殺だね?」

美樹は静かにその場をさった…。